持続可能な地域コミュニティの再生を目指して
北釜地区は、名取市南東の沿岸部に位置し、古くから砂質土壌の条件を活かしたメロンなどの
生産が盛んな地域でした。近年では200棟以上のビニールハウスを建て、小松菜やチンゲン菜の
生産量が宮城県最大の産地として宮城県民の食を支えていました。
しかし、2011年3月11日の東日本大震災。宮城県名取市の北釜地区も甚大な被害にあい、
津波でビニールハウスや農機具を全て失いました。
109世帯あった農家も復旧の目処が立たずに、そのほとんどが離農を余儀なくされました。
そのような状況の下、被災した7軒の農家が集まり協業による再起を目指して昨年12月に
「農業生産法人北釜ファーム」を設立しました。
法人設立の目的は、地域農業の復興はもちろん、この地で農業を営んでいくことで、
様々な人達の結びつきを生み出し、持続可能な地域コミュニティの再生を目指しています。
北釜地区の資源をより多くの人達と共有し、活動していくこと。
そして、その活動を次世代につなげていくこと。
それが、私たちの目指す持続可能な地域コミュニティです。
環境づくり、土づくり
環境づくり、土づくりは簡単にできることではありません。
しかし、時間をかけじっくりと育んで行きたいと考えています。
そのために必要なこととして・・・
- 北釜の地で育まれた農業文化や農業技術を次世代に受け継いでいくこと。
- 農作物の為はもちろん、近隣の環境保全の為に海岸林・防風林の維持すること。
- 農業と食育を通じたつながりをつくり、広げていくこと。
- 農業生産者同士の交流を図り、地元の農業技術の向上と生産拡大を目指す。
こうしたことを、積極的に行っていくことによって
持続可能な地域コミュニティの再生に必要な環境と土を作って行きます。